
畳の良さを見直そう
ライフスタイルが洋風化しても、私たち日本人にとって、畳のある生活はホッとするもの。最近は、畳には人にやさしい、優れた機能があることも分かってきました。ここでは、そんな畳の良さをご紹介します。
真新しい畳の香りに包まれると、なんともいえない心地よさを感じますよね。
あの香りは、畳表の素材であるイグサによるものですが、イグサの香りには鎮静効果があると言われています。さらに最近の研究で、イグサには体に有害な二酸化炭素を吸着して、空気を浄化する能力があることが分かりました。畳は、部屋の中にいながら森林浴をしているのと同じ効果をもたらしてくれるわけですね。
イグサは断面がスポンジ状になっていて、たくさんの空気を含んでいます。また、畳の芯である「畳床」にも空気はたっぷり。この空気がほどよいクッションとなり、畳独特の柔らかさを生み出しています。だから畳は、寝ころべば心地良く、転んでもケガをしにくいのですね。
畳が、夏涼しく冬暖かいのは、この空気に秘密があります。空気は熱を伝えにくい性質を持っているので、空気をたくさん含んだ畳は、夏は暑さを遮断し、冬はたくわえた熱を逃しません。高い断熱性と保温性を備えているのです。そのうえ吸放湿性にも優れていて、なんと畳1枚で、約500ccもの水分を吸収し、乾燥すると自然に放湿してくれるのだとか。まさに天然の湿度調整機ですね。
畳の部屋は、昼間は座敷として夜は寝室に、といった使い方ができますし、イスを使う洋間に比べて、床座ができる畳は狭くても多くの人が座れますよね。それに、畳は裏返しや表替えができるので、例えばコーヒーをこぼして染みを作ってしまった、というときでも、新しい畳を作る必要はありません、表を変えるだけでいいのです。また、フローリングの部屋でも1,2枚畳を引いてみるだけで、大分雰囲気が変わってきます。
こんなふうに畳は、臨機応変に、住む人の目的に合わせて使えるのがいいところ。畳の価値を見直して、有効にリノベーションしたいものですね。



















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