
河田崇
ロートアイアン作家
1973年生まれ。群馬県太田市にタカシカワタ鉄工芸工房を設立。後に伊勢崎市に工房移転。現在、建築との関わりを研究している。独自の制作の中にモダニズム工法を取り入れ、「蔓のカワタ」と別名あり。
鉄を叩いて造形する、
西洋の技術『ロートアイアン』
ロートアイアンというのは、西洋における鉄製品の製造手法のひとつです。約1600℃の火で熱せられた鉄の材料を、熱いうちに“アンビル”と呼ばれる金床の上で叩いて形成していきます。ロートアイアンの醍醐味は、ダイナミックかつ繊細な作業工程の中で生まれる鉄の力強さや存在感。造り手が意図するところを余すところなく吸収してくれるところですね。

建物とのバランスを大切にしています
現在は、住宅に関わるエクステリアやインテリアの製品を造ることが多いですね。門扉やフェンス、外灯、ポスト、シャンデリアなど、曲線と直線が融合する造形美を目指しています。私が造るものは、クライアントがいて、そのクライアントが実際に生活に使用するものが多いですから、まずクライアントが何を望んでいるのかを見つけ出すところから始まります。それからデザインを起こし、実際の制作。鉄はメンテナンスさえしっかりすれば半永久的に使えるものです。そのため、長年使っていても飽きがこないよう、建物の外観を損ねないようなデザインを心がけています。

“リノベーション”のきっかけは、
大学時代に出会った1台のオートバイ
この世界に入ったきっかけは、古いイギリス製のオートバイでした。もともとは横浜の大学で経営学を学んでいて、将来は会計士などになりたいと漠然と考えていたんです。でも、ずっと心の中にわだかまりがあったことも確かでしたね。大学4年のときに、そのオートバイに出会ったんです。エンジンを見て、心が震える感じがしました。エンジンの造形が中世の時代を髣髴とさせるもので、その雰囲気に魅せられたんですね。経営学を学んではいたけれど、どうも性に合わないことは感じていました。それでこの世界を目指したんです。最初はオートバイ屋のご主人に神奈川県の工房を紹介してもらいました。大学も中退して働き始めたんですが、その工房は装飾などが中心で決して私が求めているものを製作しているわけではなかったんです。それで1年半ほどで飛び出して12年前に独立、それからは西洋鍛冶としての技術を独学で学んできました。昔の人が造ったものを見て、手法を想像して造ってみる。そうするとうまくいくことが多いんです。何よりも製作をしている時はすごく楽しいですし、おこがましいようですが天職だと感じますね。

自分自身の“心”を作品に込めお客様にお届けしたい
製作する際に心がけているのは作品に『ココロが入るかどうか』ということです。見た目や使い勝手、さらにデザインや重厚感など、妥協せずにお客様の生活を彩るものを造りたい、という気持ちを込めて作品に向き合うと、自然とお客様の心に響く作品に仕上がることが多いですね。私自身、人からいただいた熱や熱気というものが作品を作るうえで非常に重要に感じています。その熱を、作品に込めて人に届けたい。そうすることによって、お客様の手に渡ったときに、作品から熱を感じていただける。それが面白いし、これからもっと実践していきたいですね。
公式サイト:タカシカワタ鉄工芸工房



















![Vivre dans une guest house, habiter avec les français [final]](/contents/grid/2682.jpg)

![Vivre dans une guest house, habiter avec les français [2ème]](/contents/grid/2673.jpg)

![Vivre dans une guest house, habiter avec les français [Première]](/contents/grid/2650.jpg)
















