
部屋でコーヒーを愉しむ
-川島良彰-
コーヒーの可能性と多様性を追求し、新しいコーヒー文化を創出。日本サスティナブル コーヒー協会を設立し、環境と人権を守るコーヒーの普及・啓蒙を行ってる。 web「Mi-cafeto」
〜ちょっと贅沢で大人な自悠時間〜
世界中で愛飲されているコーヒーですが、日本も愛好者が多い国。輸入量は年々増加し、現在は、世界のトップ3に入るほどのコーヒー消費国です。
それほどポピュラーで、1日中さまざまなシーンで飲まれているコーヒーですが、家で飲むコーヒーはまた格別。
たとえば、いつもより遅く起きた休日、淹れたての香り豊かなコーヒーを味わいながら愛読書に目を落とす…、たまらなく贅沢な時間ですよね。
丁寧に淹れた美味しいコーヒーがあると、不思議と本が読みたくなる。好きな音楽を聴きたくなる。ぼんやりと考え事をしたくなる…。そんなふうに、部屋で過ごすひとときを、より豊かに成熟させてくれるコーヒーですが、できれば豆や淹れ方にこだわり美味しく飲みたいもの。実はコーヒーは入れ方によってその味が大きく変わってきます。
今回はフランス領ブルボン島(現ユニオン島)で絶滅したとされる幻のコーヒー「ブルボン・ポワントゥ」を65年ぶりに復活させ、コーヒー文化の立役者として活躍されている川島良彰さん。まだ多く人に知られていない貴重な品種を見いだして伝えていることから「コーヒーハンター」と呼ばれていらっしゃるそうです。そんな川島さんにコーヒーを美味しく淹れるための、4つのコツをお伺いしました。

1.豆選び
味の8割を決めるのは、やっぱり「豆」。その見分け方は非常にシンプルで、良い豆は大きさも色艶も均等。一方、悪い豆は、黄色く未成熟な豆や油でテカっているもの、細長い豆のかけらなどが混在しているので、一目瞭然。まずは、目で選ぼう。

2.器具選び
空気圧を使って抽出するサイフォンなど専用の器具を使って本格的に淹れる方法もありますが、家に揃えるのはなかなか難しいもの。今回は、誰でも手軽で簡単にできる方法として、「ペーパードリップ式」についてご紹介。
ペーパードリップとは、ドリッパーに紙製のフィルタをセットし、粉とお湯を注いで抽出する最も一般的な方法。ドリップポットは、注ぐお湯の出方をコントロールしやすい、注ぎ口の根元が太く、先が細いものがおすすめ。ドリッパーは、底部の穴が2つ以上のものを。1つでは杯数が多いときにお湯が滞留しがちです。豆を挽くミルは、微粉が多く出るものは避け、均一に挽けるいい刃のものを選んで。
3.お湯
水道水でもOKですが、おすすめはph6~7の軟水。7を超えるとコーヒーの酸味が弱まる傾向があるので注意したいもの。また、90度以上の熱いお湯で淹れると苦味が出てしまいます。適温は沸騰したお湯をポットに移して約30秒〜1分置いたくらいの85〜90度。ちなみに、コーヒーハンター川島さんのお店では、87度で淹れているそう。
4.抽出方法

STEP1:
フィルターのつなぎ目を折り、挽いた豆(粉)を入れ、粉を平らにならす。
STEP2:
お湯をドリップポットに移す。
STEP3:
コーヒーが落ち始めるまで、粉全体に均等にゆきわたるよう、ゆっくりとお湯を注ぎ、20~30秒ほど蒸らす。この「蒸らし」が重要なポイント。
STEP4:
再び粉が膨らむまで、「の」の字を書くようにお湯をしみ込ませる。中心分は多めに、周辺部は少なめに注ぎます。
STEP5:
注いだお湯が落ち切る前に、次のお湯を同じように注ぎ入れ、STEP4、5を繰り返す。
STEP6:
必要量を抽出したら、ドリッパーをはずす。
さらに、上質なコーヒーを味わいたい方は、ワイングラスでコーヒーを飲んでみては。川島さんによると、コーヒーには600種ほどの味の要素があり、この微細な味の違いを楽しむには、底の深いワイングラスでコーヒーを飲むと、香りが存分に楽しめるのだそう。ゆっくりと注げば、グラスは割れる心配なし。ぜひ、お試しあれ!





























