
「パスティス、フランスのお酒で水を入れると白く濁るの。
取材の前に乾杯をしましょう!」
東京の大塚にあるゲストハウスで開かれた、フランス人のパーティー。私を迎えてくれたのはカミーユの明るく、やさしい気遣いでした。
ゲストハウスは共有のコミュニティ空間があり、国籍を問わず入居出来る賃貸住宅の新しい形。海外では短期宿泊のイメージが強いですが、日本ではルームシェアに近い住居形式として増えつつあります。
現在ゲストハウスは、単なるブームを越えた新しい文化となり、新しい出会いや生活スタイルを広めています。中でもこれまでの大学生やワーキングホリデーを中心とした若い層だけでなく、20代後半から30代のフランスの「大人たち」が好んで住むゲストハウスもあり、落ち着いた雰囲気と洗練された生活スタイルが街に新しい活力を吹き込んでいます。
今回から3回にわたって、大塚にあるゲストハウスのパーティーに訪れた人々を通じて、東京に住むフランス人の「今」と、変わるゲストハウスの姿をみつめます。
大塚で開かれたフランス人のパーティー、そこに訪れた素敵なフランス人たちに東京での暮らしについてお話を聞きました。日本に来る理由は人それぞれでも、住まいに対する考え方は一緒なのが印象的です。こうした声を大切にして、快適に住んでもらえるゲストハウスが増えることで、東京は素敵に国際化していくと思います。東京にいながらパリの洗練された雰囲気に身を置いたパーティーでの2時間は、私にゲストハウスの大きな可能性を感じさせてくれました。
最後に、パーティーにはドイツの方もいらしたので、話を伺ってみました。


── 日本で何をされていますか?
大学の卒業論文で樋口一葉について書くため、調査に訪れました。日々勉強しながら図書館や、一葉ゆかりの地を訪れています。
── 日本ではどんなところに住んでいますか?
ゲストハウスに住んでいます。自分の部屋がとても気に入っています。広く、明るく、清潔。私が求めているものが全てあるので、論文作成に集中することができています。また日本人の入居者もいるので、毎日日本語の練習ができるのがありがたいです。
── これから日本へ来る人にアドバイスをください
ドイツにもゲストハウスはあるのですが、日本のゲストハウスのほうがはるかに国際的です。日本に来る時はぜひ滞在してください。フランス語や日本語、英語やスペイン語など、様々な言語が一日中とびかっている空間はゲストハウス以外にないと思います。すてきな人たちが暮らすゲストハウスで、国際交流をすることで、日本での生活に幅ができると思います。
清潔で管理の行き届いた国際的なゲストハウス、フランスの方もドイツの方も求めているものは一緒のようでした。取材にうかがったゲストハウスを管理する株式会社TOKYOSTAYによりますと、フランス人は部屋数が数十もあるような大きなゲストハウスよりも、数戸から十戸程度のほどよい大きさで、価格が安いことよりも内装が清潔で管理のしっかりとしたゲストハウスを選ぶ傾向が強いということです。最近では半年や一年といった長期に加え、日本ブームの影響もあり1カ月や2カ月の長期休暇をとって日本に来る人たちの滞在が増え、その需要はさらに増えるとしています。品質の高いゲストハウスの供給が、もっと必要になってきそうですね。




















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