
世界の賃貸事情vol.6
〜オセアニア編〜
オーストラリア
オーストラリアではアパートのことをフラットやユニットと呼ぶのですが、それらを探すときは新聞やインターネット、不動産会社で収集するのが一般的です。気になる物件があったら、それが不動産会社からの情報であっても、自分で大家さんにインスペクション(下見)の予約を入れ、見にいくことになります。そして気にいれば、オーナーに直接、または不動産を通して申し込むことになります。新聞の情報には、「オープン・インスペクション」と書かれたものがありますが、これは物件の一般公開のこと。予約の連絡を入れ、指定の時間と住所に直接見にいくことになります。
家賃の支払は、月ではなく、週毎または2週毎に支払うのが面白い習慣です。賃貸情報では、家賃は週単位で提示されているので、月額だと勘違いしないよう気をつけたいものです。
また、契約期間は、6カ月以上が基本。契約を交わしたら、家賃2週間分の前払いと、ボンドという日本でいう敷金を支払います。ボンドの額は通常、家具付き物件であれば家賃6週間分、家具なしであれば4週間分となります。ボンドは貸主ではなく、政府の公的機関に預けられ、原則、退去時に戻ってくるものですが、家賃を滞納していたり、備品などの修繕が必要な場合は、その分引かれることになります。
その為、契約時に、入居時の部屋の状況を記入するチェックシートのような「エントリー・コンディション・レポート」という用紙が渡されます。たいてい不動産会社側と借り主側のふたつにチェック欄が分かれており、それぞれに項目をチェックしていくわけですが、不動産会社の確認はどうしても大雑把になりがち。退去する際に、身に覚えのない修繕費を請求されないためにも、不動産会社側と自分のチェック内容が同じであるかをしっかり確認したいものです。部屋の様子を証拠として写真に残しておくのもおすすめです。
シェアルーム、シェアハウスも人気です
契約には保証人の必要はないですが、かわりにリファレンス(身元照会先)が求められます。有効な身元照会先を用意できない外国人は断られることが多いため、語学留学やワーキングホリデーで訪れた人は、ひとりで部屋を借りるよりも、ホームスティまたはシェアルーム、シェアハウスを選ぶことが多いようです。
シェアの情報は多く、語学学校や情報センター、ショッピングセンターなどの掲示板、情報誌や新聞、インターネットなどで簡単に探せます。「他人と暮らすのは苦手」という方や英語に自信のない方は、日系の不動産会社を利用するといいでしょう。オーストラリアの不動産会社は貸主優先ですが、日系の不動産会社なら借り主の立場で部屋探しから契約、入居までをサポートしてくれるはずです。もちろん、それなりの手数料を取られますが、入居後の相談もできますし、労せず安心してオーストラリアでの新生活を始めたい方におすすめです。

ニュージーランド
ニュージーランドも家賃は週単位で提示され、支払いは週毎、2週毎、月毎のいずれかになります。契約時には一般的に、2週間分の家賃前払いと、ボンド(敷金)として家賃2週間分を支払います。この敷金はオーストラリアと同様に公的な機関にて保管され、退去時には原則、戻ってきますが、不動産会社を通して借りたときは、1週間分を手数料として支払うこともあります。契約期間は6カ月以上の長期が好まれますが、交渉しだいで短期も可能です。物件の情報は、不動産会社、新聞、インターネット、街の掲示板などから手に入りますが、地域の新聞や掲示板から情報を仕入れる人が多いようです。

ライフスタイルの変化で住む環境は変えるもの
ニュージーランド人の多くは、家族やライフスタイルの変化に合わせて、住む場所、住む環境は変えていくもの、という価値観を持っているため、よく引越しをします。そのため、賃貸物件のマーケットは常に動いています。しかも契約時に保証人やリファレンスを求められることはなく、外国人だからといって貸し渋られることも少ないので、語学留学やワーキングホリデーで訪れた人でも容易に部屋探しができるでしょう。
また、ニュージーランドには、フラットで他人と共同生活をする「フラッティング」という住み方があり、外国人だけでなく、現地の単身者にとってもごく一般的なライフスタイルとなっています。フラッティングは、各個人の部屋(ベッドルーム)はありますが、キッチンやリビング、トイレやバスルームは共有となるため、プライバシーはあまりありませんが、経済的にはひとり暮らしよりもかなりお得といえるでしょう。フラッティングの情報は、「フラットメイト募集」と書かれ、新聞やインターネット、街の掲示板やフリーペーパーなどから手に入れることができます。
→ 世界の賃貸事情vol.1〜アジア編〜はこちら
→ 世界の賃貸事情vol.2〜ヨーロッパ編〜はこちら
→ 世界の賃貸事情vol.3〜アメリカ(前編)〜はこちら
→ 世界の賃貸事情vol.4〜アメリカ(後編)〜はこちら
→ 世界の賃貸事情vol.5〜ラテンアメリカ〜はこちら



































