
インテリア王国・フィンランドvol.3
-森と共にあるフィンランドの暮らし-
フィンランドはヨーロッパ北部スカンジナビア半島に位置しています。人口は520万人、面積は日本よりやや小さい338,000平方キロ。国土面積に占める森林面積は73.9%で、何と世界一。(2005年FAO調査)また、フィンランドには18万を超える湖があるといわれており、そこから「森と湖の国」と呼ばれています。その広大な緑の広がりは、手つかずの天然林にも見えます。けれどこの森、実は長い年月をかけてフィンランドの人々が守ってきたものでもあるのです。

人の手によって計画的に守られてきた森
21世紀になった今、世界の森林は毎年1300万ヘクタールが減少し続けていると言われています。90年代に比べると、環境に対する人々の意識も変わり、植林活動も行われるようになって純減少面積は減っていますが、今だにとてつもない面積の森林が日々消滅しているのです。そんな中、フィンランドでは100年以上も前から、計画的な植林と伐採が行われてきました。根こそぎ取り尽くしてしまわぬよう、年間の森林生産量の75%だけを伐採する方法が採られました。
その他にも、国営の森林をなるべく民間や個々の農家に再配する政策が推進され、産業用の木材の多くが個人の林野で生産されて経済的な潤いをもたらしています。計画植林・計画伐採は、林業が国益の大きな柱だからこそ実現した政策でもあり、今尚フィンランドが世界的な材木の輸出国であることがその成果を物語っています。

森林保護の一端を担うミサワホーム
フィンランドに育つ木々は、平らな国土にまんべんなく降り注ぐ太陽の光と豊かな四季のおかげで、まっすぐに伸び年輪の形が均等でとてもきれいなのだとか。まさに材木にうってつけの品質を誇ります。そんなフィンランドの良質な木材を住宅部材として使用しているのが、ミサワホームです。同社の住宅を構築する木質パネルの約7割は、フィンランド工場から調達しています。
東フィンランド州の州都ミッケリに製材工場を所有するミサワホームは、1本の木を無駄なく使いこなす仕組を作りました。木の中心部である芯材以外は、パルプ用のチップとなり、樹皮は火力発電所の燃料となります。また、この工場の従業員はほとんどがフィンランド人。フィンランドの貴重な森林資源と、フィンランド人に支えられている企業として、年に1回「森の日」を定め、地元の森林組合や取引先の協力を得て植林活動を行っています。

自然との楽しみ方が上手なフィンランド人
フィンランドの北部地方では、夏に73日間も白夜が続くほど日照時間が長く、一方冬は1日に1時間しか日が当たらない日もあるのだとか。そんな両極端な自然を知る人々だからこそ、夏は夏なりの、冬には冬の自然との付き合い方に長けているのでしょう。
夏にはこぞって森や湖のそばの別荘やコテージへ出かけ、長いバカンスを楽しみます。一方冬は、ノルディックスキーやスケート、室内ではロウソクを灯し、暗く長い冬を明るく楽しいものにしようと工夫しています。
そんなフィンランドのライフスタイルを日本の人々にもっと知ってほしいと、2010年からミサワホーム・フィンランド工場がホームステイプログラムの提供を始めました。ミサワホーム広報の酒井さんは、参加者第1号としてホームステイの体験を振り返ってこう言います。
「フィンランド人は自然の楽しみ方がとても上手で、生まれながらにして自然と共に生活することが身についているようです。森ではブルーベリーを頬張りながら摘み、草花を眺めたり木陰で休んだりと、ゆっくりと時間が流れていきます。
子供たちは幼い頃から森で遊んでいるため、植物や虫のことなどを本当によく知っています。また森で採れたブルーベリーで作るパイやソースが絶品!贅沢ではないけれど、“豊かな生活”を実感することができます。」

森はみんなのもの
驚いたのは、フィンランドでは国民すべてが森林を楽しむ権利があり、たとえ他人の私有地でも自由に入ってブルーベリーやきのこを採っても構わないのだということ。同時に自然を守る義務もあるのですが、それだけフィンランドの人々が森を大切に思い「森はみんなのもの」と考えているからでもあります。あなたも思い切って自然と共生するフィンランドの生活を楽しんでみませんか。
ミサワホーム フィンランドホームステイプログラムの詳細はこちら
→vol.1 -フィンランドの自然や伝統を取り入れたインテリアデザイン-
→vol.2 -フィンランドの妖精、ムーミントロールとサンタクロース-
→vol.4 -人とモノを大切にするフィンランドに魅せられて-




































