
インテリア王国・フィンランドvol.1
-フィンランドの自然や伝統を取り入れたインテリアデザイン-
北欧では、長い冬を快適に過ごすために、心地よいインテリアにこだわってきたと言われます。フィンランドもその一つ。人々があたたかくて、素朴な暮らしを営むおとぎ話の国、そんなイメージがあります。日本では、映画『かもめ食堂』の舞台として、一躍その魅力が知れ渡ったのも最近のこと。こぢんまりとしたかわいらしい街並、シンプルで洗練された建築や家具、カラフルで大胆なデザインのテキスタイルなど、なんて可愛くて素敵な国だろうとため息をもらした方も少なくないでしょう。北欧の中でも際立ったインテリアやデザインセンスは、世界中の人々に愛されてきました。そんなフィンランドの、シンプルなのに愛らしいインテリアの世界をのぞいてみませんか?
フィンランドには豊かな自然が満ち溢れています。湖や海岸、輝く緑、真っ白い雪に包まれる長い冬…そんな風景が、多くのデザインに影響を与えています。
フィンランド出身の世界的な建築家で、インテリアデザイナーでもあったアルヴァ・アアルトは、自らのデザインに、フィンランドの自然や伝統を取り入れたそう。彼の建築物や、花瓶(アアルトベース)のラインは、フィンランドの湖や海岸、オーロラの曲線から連想されたと言われています。今回は数多ある中から、そんなフィンランドを代表するインテリアブランドをご紹介します。(文/甲斐かおり)

・透明色の美しいキャンドルホルダー
~ittala イッタラ~
ガラス製品で有名なイッタラブランド。限りなくシンプルで洗練された中に優美なラインをたたえたプロダクトが揃います。中でもアイノ・アアルトがデザインした水の波紋のようなラインが入った「アアルト・グラス」は、ミラノ・トリエンナーレで金賞を獲得するなど高く評価され、生活の中で使えるプロダクトとして70年以上愛されてきた品です。
今回ご紹介するカラフルなキャンドルホルダーは、フィンランドを代表するデザイナー、ヘイッキ・オルボラの手がけたもの。宝石を意図してつくられたこの製品は、火を灯すとお部屋をきれいに彩ります。パーティーシーズンに大活躍しそうなアイテムです。
キャンドルホルダー Kivi Heikki Orvola 1988
価格:¥1,785 サイズ:高さ6cm
※カラーによって品切れのものもあります。

・シンプルなのにあたたかいスツール
~artek アルテック~
アルヴァ・アアルトが設立したインテリアメーカー、アルテック。「アルテック」とは、「アート(芸術)」と「テクニック(技術)」の融合を意味します。大量生産で多くの人に届けることができる、より正確なフォルムと品質、同時に、木と人のぬくもりを表すデザインにこだわり続けたブランドです。フィンランド産の木材である松やモミ、白樺を使って、アアルトレッグと呼ばれるフィンランドの伝統技術、“挽き曲げ”技法で強度の高い脚部を実現。特にこの3本脚のスツールは、無駄のないフォルムと、シンプルなカラーで時代を超えた美しさを感じさせます。スタッキングも可能です。
artekスツールNo.60
価格:¥27,300 サイズ:W380×H440mm (座面径:φ350mm)
素材:脚:バーチ材 座面:ラミネート(ホワイト)リノリウム(レッド、ブラック)

・可愛らしいデザインのテキスタイルブランド
~Kauniste カウニステ~
カウニステは、フィンランドを中心に若手クリエーターたちが集まってできた、新進デザイナーの集団です。鮮やかな色使いとぬくもりのあるテキスタイルデザインが特徴ですが、何よりその風合いはハンドプリント製法によるもの。手描きのスケッチや切り絵からオリジナルデザインを作り、ひとつひとつシルクスクリーンという技法で刷っているのです。
素材は、55%リネン、45%コットンで、吸水性、速乾性に優れたキッチンリネン。今回のお勧めは、鳥たちのさまざまな表情がなんとも愛らしいキッチンクロスです。サイズが大きめなので、テーブルクロスや壁飾りなど、インテリアとしても使えそうです。
キッチンタオル Laululinnut(歌い鳥) / ブルー
価格:¥2,300 サイズ:47cm×70cm
素材:55%リネン/45%コットン 色:ブルー/グリーン
→vol.2 -フィンランドの妖精、ムーミントロールとサンタクロース-
→vol.3 -森と共にあるフィンランドの暮らし-
→vol.4 -人とモノを大切にするフィンランドに魅せられて-



































