
部屋のカラープランニングvol.5
〜色の心理的効果で住み心地アップ!〜
今回は、色の心理的効果についてお話ししましょう。例えば、色は人間の時間の感覚を狂わせます。赤やオレンジなど暖色系の部屋にいると時間が長く感じられるため、1時間は経っただろうと時計を見ると、まだ40分しか経っていなかったりします。
逆に、青や紫など寒色系の部屋では時間が短く感じられるため、40分を1時間経ったように感じるのです。ファーストフードなどお客の回転率を上げたい飲食店に暖色系のインテリアが多いのはこうした理由からです。
色は時間だけでなく、重さにも影響します。白いスーツケースと黒いスーツケースはどちらが重く感じるでしょうか。黒いほうが重たく感じるのではないですか? 実際、同じ重さでも黒のほうが白よりも二倍近く重く感じるとのデータがあります。宅配便や引越しの段ボールに白やベージュが多いのは、黒っぽい色では作業効率が落ちるからなのです。
このように色は人間の五感をいとも簡単に狂わせます。時間や質量感だけでなく、温度感、距離感にも影響を与えます。この色のマジックをインテリアに取り入れれば、多少条件の悪い部屋でも魅力的にすることが可能です。
例えば、暖色系の色でまとめた部屋と、寒色系の部屋では体感温度が1.5℃から3℃も違うので、北向きで日当たりのよくない部屋には、暖かみを感じさせる暖色系を、日差しが強く暑い部屋には涼しさを感じさせる寒色系を取り入れれば、暮らしやすくなるのではないでしょうか。
また、寒色系や暗い色は「後退色」といって、同じ位置に2つものが置いてあっても後ろに下がって見えるので、狭い部屋を広く見せる効果があります。一方、暖色系や明るい色は「進出色」といって、膨張して見え、実際の距離より手前にあるように感じさせます。
暖色系のインテリアは、気持ちを明るくさせたり、くつろぎを感じさせますが、濃い色ばかりを多用すると、暑苦しくなったり、部屋が狭く見えることもあるので注意が必要です。
→ vol.6 色のパワーでハッピーな毎日を!

加藤 京子(カラーコンサルタント) 大学卒業後、色彩心理・色彩学を学び、アメリカで考案されたカラーコーディネートのライセンスを取得。以来、カラーコンサルタントとして20年にわたり活動し、多数の実績を持つ。また、パーソナルカラーの考え方を元にした不動産のカラープランニングのパイオニアとしても活躍。賃貸・分譲マンション等のカラープランニングには定評がある。2008年にはカラーコンサルタント養成講座『マーベルカレッジ』を開校。著書に「一瞬で心をつかむ売れる色の使い方(日本実業出版社)



































